JAL機長、CAと操縦室で2人になり記念撮影で厳重注意

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JAL(イメージ)
JAL(イメージ) 全 2 枚 拡大写真

12日午前、国土交通省は日本航空(植木義晴社長)に対して、運航中の操縦室内で不適切な行為があったとして文書による厳重注意を行った。機長が上昇を続ける操縦室内で客室乗務員(CA)と写真撮影を行っていた。

【画像全2枚】

不適切行為は、7日朝7時40分発の札幌(新千歳)~大阪(伊丹)行きのJAL2000便で起きた。出発から約20分後に函館上空付近で高度1万フィートを通過、自動操縦ではあるが上昇中の出来事だった。

47歳の男性機長が28歳の女性CAを右席に座らせて、機長の私物であるスマートフォンで並んで「自分撮り」したのだ。同日夜に、CAがその行為を同社に知らせて、8日の社内聴取で機長が認めた。

写真は女性CAが、7日中に機長に連絡して消去を求めたため、社内聴取では確認されなかった。同社は「2人の供述内容が一致していたため、そのほかの写真がないかを本人同意の下で確かめた上、国土交通省に報告した」(同社運航業務部)と話した。

機長の行為のどこが悪かったのか。

「この状況では十分な外部監視を行えず、航空法第71条の2の操縦者の見張り義務を果たしていない。また、自らのスマートフォンで写真を撮影した行為は、操縦室内において会社が使用を認めた電子機器以外の使用を禁止する社内規定に抵触する」(同社広報部)

2000便はボーイング737-800型の機体を使用し、操縦は機長と副操縦士の2人で行う。女性CAは32歳の男性副操縦士がトイレに行くために操縦室内を離れた時に、入れ替わりに入ってきた。

通常の状態ではCAが操縦室に立ち入ることはないが、今年3月に発生したジャーマン・ウイングスの墜落事故を教訓に、常に2人の乗務員を操縦室に配置する「常時2人体制」がとられたことで、副操縦士の離席し、入れ替わりでCAが入った。体制が敷かれ、この機長がCAと2人になることは初めてだったという。

737-800型は操縦室内が狭く後席は折りたたみ式で、通常は格納されている。機長は立っていたCAに対して「せっかくの機会だから写真を撮ろう」と、空いていた副操縦士の席を勧め、撮影に至った。

CAは空席にすわることも、撮影の誘いも数回断ったが、「申し出を断りきれなかったと、反省している」(前出・運航業務部)。また、機長も「規定に関する認識が甘すぎたと、面談でも恐縮していた」(同上)という。

副操縦士が3分ほど離席した中の10数秒で数枚の写真を撮影したと、同社は推定した。現在、機長は乗務停止中だが、今後「厳正に処分する」方針。他の乗務員についても、再発防止のための教育を徹底するという。

ただ、同社は2006年にも操縦室内の撮影が、2009年にもCAが乗務中に窓から外を撮影して問題となった。

《中島みなみ》

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