勝利の秘訣は速さ・燃費・チームワーク、過去最多の89台が出走したエコカーカップ2015

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
エコカーカップ 2015
エコカーカップ 2015 全 15 枚 拡大写真

6月12日、富士スピードウェイでハイブリッドカーによるレース、「Eco Car Cup 2015 Enjoy60&Challenge180」が開催された。

このレースは、ラップタイムと周回数、ピット回数に規定があり、速さだけではなく、燃費のよさも反映されたポイントにより総合順位が決定する。今年は過去最多の89台が集まった。

Enjoy60クラスとは、初心者や未経験者でも “十分安全に走行できるであろう” ラップタイム、4分45秒が設定された安全重視の1時間耐久レース。高速走行が許されていない反面、低速走行による低燃費走行が要求されるため、速く走るためのドライビングテクニックより、むしろエコランテクニックが要求されるレースが展開される。レースは、カーナンバー30の「Dramatic Engine2」のトヨタ『プリウス』が総合優勝を獲得した。

3時間耐久のChallenge180は、最低ラップタイムが3分15秒、最低周回数が50周、最低ピット回数5回と厳しい規定が設けられている。これにより、燃費重視でゆっくり走れば周回数不足に陥り、周回数重視で速く走れば燃費不足に陥ることになり、レース中は自身のポジションを確認しながらレースを展開していく必要がある。

今年はレース序盤から最低ラップタイム違反を犯すチームが続出。違反は3回までは許容されるものの、それ以降はペナルティポイントが加算され、総合順位に大きな影響を与えてしまう。

2015年の総合優勝はカーナンバー136、「TGRT with Tras 136」のトヨタ『アクア』が獲得。純粋にマシンの速さで競う予選ではBMW『320d』がポールを獲得するも、レース後の総合順位は38位。速さだけでは勝てない、このレースの難しさを結果が示している。

8日に梅雨入りした関東甲信地方。雨の心配もされたが、この日は天候にも恵まれ過去最多の89台が参加した。エコラン・テクニックやドライビング&ナビゲーションテクニック、ピットワークなど、チームとしての総合力が試される奥の深いレースが展開された。

会場には、男性だけではなく女性や家族連れでの参加者も見られ、地元の自治体が特産品を振る舞うだけでなく自らレースに参加するなど、参加者それぞれがイベントを楽しみレースの醍醐味を味わっていた。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る