12日午後11時15分ごろ、愛知県一宮市内にある名古屋鉄道名古屋線の踏切で、警報機や遮断機が作動した後に踏切内へ進入してきた乗用車と、通過中の快速特急列車が接触する事故が起きた。クルマの運転者は負傷したとみられるが、車両を放置して逃走している。
愛知県警・一宮署によると、現場は一宮市木曽川町付近。踏切には警報機と遮断機が設置されている。乗用車は警報機と遮断機が作動した後に踏切内へ進入。直後に通過した下り快速特急列車(豊橋発/名鉄岐阜行き、8両編成)と接触した。
クルマは軌道外に押し出されて中破。運転していたとみられる30歳代の男性は軽傷を負ったものとみられるが、現場に車両を放置して逃走した。列車の乗客乗員約150人にケガはなかった。
事故を起こしたクルマは盗難車だったことが後に判明しており、警察ではこの発覚を恐れた運転者が事故後の混乱に乗じて逃走したものとみて、その行方を追うとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。