伝統工芸職人がミッキーの世界観を表現したらどうなるか…ディズニージャパンクラシックシリーズ

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ディズニー<ジャパン クラシック>シリーズ
ディズニー<ジャパン クラシック>シリーズ 全 9 枚 拡大写真

 6月10日から12日の3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催されたインテリア・デザイン市場の国際見本市「インテリア ライフスタイル TOKYO」。今年で25周年を迎え、参加企業は衣食住を中心とした様々なジャンルから769社が集結。展示内容はデザイングッズや知的トイ、クラフト、インテリア、ファッションなど。国際的な感覚に満ちたデザインと個性を兼ね備えた商材がそろった。

 その中で今回紹介するのはディズニー<ジャパン クラシック>シリーズの製品。日本が誇る伝統の職人技とディズニーのキャラクターの世界観が融合し、江戸硝子のグラスや有田焼の食器、アルミ加工技術を応用したアイスクリームスプーン、“眼鏡の聖地”鯖江の眼鏡加工技術を用いたルーペなどがラインナップされる。

 特にアイスクリームスプーンを開発したタカタレムノス、ペンダントルーペを開発したKISSOの2社を製品へのこだわりや特徴なども交えて詳しく紹介する。

 なおディズニー<ジャパン クラシック>シリーズの一部商品は、全国の地方新聞社厳選お取り寄せサイト「47Club」で16日より取り扱い可能となっている。

<タカタレムノス>
 鋳物の生産が盛んな富山県高岡市に本社を置くタカタレムノスは主にデザインクロックなどを手がけるデザインメーカー。真鍮(しんちゅう)やアルミの鋳物を素材にした製品などの製造を手がける高田製作所が母体であり、そこのノウハウを生かしてインテリア関連商品なども手がけている。2011年に誕生したのが「15.0% 北陸の伝統産業 高岡のアルミ製アイスクリームスプーン」だ。

 スプーンの素材には高純度のアルミマグネシウム合金を使用。熱伝導性が優れているため凍って固いアイスクリームでも手の温もりが伝わり、適度に溶かしながらすくうことができる。製品誕生のきっかけはデザイナーの寺田尚樹氏が新幹線に乗った時に買ったアイスクリームが固くてすくいづらく、おいしく食べられるスプーンを考えたことがきっかけだったという。

 「アルミマグネシウム合金の特性を生かした機能性もさることながら、鋳物ならではの丸みを帯びたデザイン、職人が一本一本磨き上げて仕上げた美しい鏡面加工もこだわりです」と東京ショールーム・オフィスの所長である菊地圭輔さんは語る。

 発売から現在まで7万本以上を売り上げ、発売初年にはグッドデザイン賞も受賞。同社のヒット商品となった。昨年末からはくまのプーさんと『アナと雪の女王』のオラフのイラストを刻んだディズニー<ジャパン クラシック>シリーズも登場。夏ごろには『スター・ウォーズ』のロゴ入りも登場予定だ。

<KISSO>
 KISSO(株式会社キッソオ)は国内の眼鏡フレームの90%以上が生産される福井県鯖江市に拠点を置く、眼鏡素材の開発・加工のエキスパート。その技術を転用して生まれたのが、綿花樹脂「セルロースアセテート」を使ったアクセサリーグッズだ。

 「セルロースアセテートは色鮮やかで独特の配色やパターンが特徴的。自然由来の植物繊維樹脂なので石油由来のものより肌に優しい。良い物があるんだと提案したくて、眼鏡の部品以外にも使えないかと企画や商品作りを進めてきました」と語るのは商品開発担当者の熊本雄馬さん。

 そうして注目を集めたのが2012年に誕生し、グッドデザイン賞も受賞した耳かき「Sabae Mimikaki」。以降、現在までブレスレット、ペンダント、指輪、ピアス、ピンズ、カフスなど多彩なラインナップがそろう。今年3月には「鯖江の眼鏡の加工技術を用いたペンダントルーペ」がディズニー<ジャパン クラシック>シリーズとして登場。ミッキーのシルエットをイメージしたルーペのフレームは高級感もありながらポップで可愛らしいデザインだ。7月には『STAR WARS』からヨーダのデザインも登場予定だ。

 このほか、ウォルト・ディズニー・ジャパンブース内にはディズニー<ジャパン クラシック>シリーズのコーナーも。江戸硝子薄造りのペアグラスに描かれたミッキーとミニーは、職人によってひとつずつ手作りで吹き上げられている。

 「有田焼 一汁三菜シリーズ」は、有田焼の伝統的な絵柄をベースにミッキーのシルエットが入るデザイン。メインプレート、茶碗、汁椀のセット。こうした優れた技術と高いデザイン性が融合したアイテムをひと目観ようと、会場は多くの観覧者で終始賑わいを見せていた。

伝統工芸の職人がディズニーの世界観を表現――「インテリア ライフスタイル TOKYO」

《江口和孝/H14》

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