三菱自動車工業の相川哲郎社長は、同社が集中する事業分野であるPHEV(プラグインハイブリッド車)やEV(電気自動車)といった電動車両について「今の市場は小さいが、将来は国内でも400万台規模になると見ることもできる」と、指摘した。
6月18日に都内の本社で開いた新型『アウトランダーPHEV』の発表会見で語った。将来は大半の車両に電動技術が導入されるとの見通しから、400万台レベルの「潜在需要がある」との見方を示した。
相川社長は1年前の社長就任時に、同社が集中するカテゴリーについて「得意とするSUVと電動車両」と表明した。両方のカテゴリーに属するアウトランダーPHEVは、グローバルで好調な販売実績を挙げており、同社の事業集中の成功モデルともなっている。
国内の新車市場については「少子高齢化からも今の500万台規模が徐々に減少する」と予測するものの、「電動車両として捉えれば、これから拡大する市場と見ることができる」とし、事業集中への決意を改めて示した。