静岡鉄道が「虹の七色」に…新型車のカラーリングと形式名発表

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静岡鉄道は2016年春から導入する新型車両の形式とカラーリングを発表。形式はA3000形で、全12編成のうち7本は静岡にちなんだカラーリングを施した「shizuoka rainbow train」となる
静岡鉄道は2016年春から導入する新型車両の形式とカラーリングを発表。形式はA3000形で、全12編成のうち7本は静岡にちなんだカラーリングを施した「shizuoka rainbow train」となる 全 3 枚 拡大写真

新型電車は地域にちなんだ「虹の七色」に――。静岡鉄道は6月19日、2016年春に導入する新型電車の形式やカラーリングを決定し、第1号となる編成を総合車両製作所(J-TREC)に発注したと発表した。形式は「A3000形」で、全12編成のうち7本はそれぞれ異なる装いとなる。

カラーリングのデザインコンセプトは「shizuoka rainbow trains」。7編成をそれぞれ静岡にちなんだカラーリングとし、「虹色」とすることで「ひとつひとつ違う魅力をもち、集まるとさらに魅力的になる」との想いを込めているという。

色のモチーフは「静岡が誇るいろんな1番」で、全国で最初に観光いちご狩りを開始した久能山の石垣いちごをイメージした「Passion Red」(赤)、国内で唯一水揚げされる名産の桜えびをイメージした「Pretty Pink」 (ピンク)など、静岡の「1番」にちなんだカラーリングが施される。

他の5色は、みかんをモチーフとした「Brilliant Orange Yellow」(黄色)、わさびの「Fresh Green」(黄緑色)、お茶の「Natural Green」(緑色)、富士山にちなんだ「Clear Blue」(水色)、駿河湾をイメージした「Elegant Blue」(青)となる。

A3000形は2016年からの8年間で計12編成を導入する予定。7色のカラーリングは2019年度までに登場する7編成に施される。2019年は静岡鉄道の創立100周年にあたり、同年に「虹」のラインナップが完成する計画だ。残る5編成は、現行車両の1000形電車と同じ銀色で登場する予定という。

形式名の「A3000形」は、「A」の文字に「沿線や静岡清水エリアを活性化する」「乗ること・眺めることで人を楽しませる」「これからの静岡市が目指すコンパクトシティの軸となる」との意味を込め、Activate(活性化する)、Amuse(楽しませる)、Axis(軸)」の3つの単語の頭文字をとっている。今回発注された第1号の編成は、モーター付き車両が「A3001」、モーターなし車両は「A3501」となる。

今回の発表に合わせ、イメージ動画も2本が公開された。


静岡鉄道は発表で「静岡清水を結ぶ本路線がこれからの静岡市におけるコンパクトシティの実現に寄与し、地域のさらなる活性化に貢献することを目指して、弊社は本プロジェクトを引き続き進めてまいります」とコメントしている。

同社は新静岡(静岡市葵区)~新清水(清水区)間11.0kmを結ぶ静岡清水線を運行。現在は、1973年から1985年にかけて導入された1000形24両(2両編成12本)が運用されている。同線に新形式の車両が導入されるのは約40年ぶりになる。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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