宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱電機は、「だいち2号」搭載用の合成開口レーダ(PALSAR-2)データ伝送システム(XMOD)の開発担当者が、電波有効利用に大きく貢献したとして、「電波功績賞」(電波産業会会長表彰)を受賞した。
「電波功績賞」は、電波の有効利用に関して特別の功績をあげた個人・団体に対して贈られる賞で、JAXAが受賞するのは、2011年に宇宙ステーション補給機「こうのとり」の近傍接近システム通信技術の開発で受賞して以来、今回が2回目。
「だいち2号」搭載のLバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)は、分解能を従来比3倍に向上し、高度約600kmの上空から、地表の3m四方の物体を識別できる。また、PALSAR-2で集める膨大なデータを地上に送信するために開発したのが、高速マルチモード変調器(XMOD)で、地球観測衛星としては世界最高速度(打上げ当時)の800Mbpsで地上にデータを伝送することができる。