【スマートコミュニティ15】あのコーンズ・アンド・カンパニーがバイオガス事業を展開

自動車 ビジネス 企業動向
スマートコミュニティJAPAN2015でのコーンズ・バイオガスのブース
スマートコミュニティJAPAN2015でのコーンズ・バイオガスのブース 全 4 枚 拡大写真

スマートコミュニティジャパン2015の会場内で、あの高級自動車ディーラー、コーンズ・アンド・カンパニーのロゴを発見した。近付いて見ると、そこはバイオガスシステムのプラントを紹介するブース。同名の会社が似たようなロゴを採用した(?)のかも、と思って話を聞いてみると、紛うことなくそれは、あのコーンズ・アンド・カンパニーなのであった。

【画像全4枚】

「元々酪農や農機具の輸入をしているのですが、酪農家さんから家畜の糞尿の始末に困っているという話を聞きまして、弊社でバイオガス事業を立ち上げたんです。当初はドイツの企業と共同で行なっていたんですが、ドイツと日本では少々やり方が違うようなので、現在は弊社の事業部としてバイオガスシステム事業に取り組んでいます」と同社スタッフ。

北海道の大規模農業向けにランボルギーニのトラクターを輸入販売しているとは聞いていたが、輸入商社であるコーンズがバイオガス事業を手がけているとは意外だ。同社で1997年から現在までに、北海道を中心に60拠点以上ものバイオガスプラントの設計、建設を手がけてきたと言う。畜産農家だけでなく、食品工場も食品加工残渣を利用したバイオガスプラントを設置して活用しているそうだ。

しかもメタンガスを作り出した残りは、液体肥料や牛舎の敷料として利用しており、完全なリサイクルを実現できているのである。放っておいても発生するメタンガスは、二酸化炭素以上の温室効果ガスなのでエネルギーとして回収して、燃やしてしまった方が無駄がない。

発生したメタンガスはガスエンジンによる発電を行なって、施設内に電力を供給し、余った分は売電したり、ボイラーの燃料として利用されているそうだ。

発電機の排熱も発酵槽の温度管理などに利用するなど、とにかく無駄のないシステム。酪農だけでなく農業全般、その他あらゆる有機物からエネルギーを取り出すシステムとして全国で普及させれば、エネルギーロスは大幅に減らせるのではないか。そう思わせるほど、素晴らしいシステムだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. RAYSからコスパ最強シリーズ「RSS」が爆誕!“各車種専用設計”でもうホイール選びは迷わない、冬も夏も即戦力だPR
  3. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る