【オートサービスショー2015】アルマイト加工、ドライカーボンも自分でできる!…カーベック

自動車 ビジネス 国内マーケット
DIYアルマイトkitで加工したブレーキキャリパー。大物を加工するにはたくさんの材料や漬け込む槽を用意する必要があるが、この程度ならキットの内容で十分だとか
DIYアルマイトkitで加工したブレーキキャリパー。大物を加工するにはたくさんの材料や漬け込む槽を用意する必要があるが、この程度ならキットの内容で十分だとか 全 3 枚 拡大写真

アルミ合金の塊から自分でパーツを削り出し、自分のクルマやバイクに装着する。それはDIY派の憧れるテーマの一つではないだろうか。オートサービスショー2015の会場で、そんなDIY派にオススメのアイテムを見つけた。それはカーベックのDIYアルマイトkitである。文字通り、自分でアルマイト加工ができてしまう商品だ。

残念ながら実物のキットはお目にかかれなかったが、パンフレットと仕上がった加工品を見ると、かなりキレイに色が付いている。しかもアルマイトは酸化被膜なので、防錆効果も期待できる。キットの内容は電解液に浸けるための樹脂製の槽や電源配線、各種液剤や温度計、スポイトなど15点。価格は染料1色のみの場合1万8000円。10色セットの場合は2万4000円。これとクルマ用バッテリー、ガスコンロ、洗剤、ステンレス製鍋などがあれば、アルマイト加工が自分でできるのだ。

ミニチュア旋盤などのホビー用工作機械と組み合わせれば、小さなパーツを自作して削り出した部品をアルマイト加工で仕上げることもできそうだ。

同社はサンドブラストや電気オーブン(焼き付け乾燥機)などの塗装機器や塗料などを供給するメーカー。耐久性の高いパウダーコートは静電気で帯電させて付着させ、電気オーブンで溶かして被膜とする。パウダーコートより強靭な塗料であるガンコートも扱っている。

「ガンコートは米軍指定の銃火器用塗料で、防錆性だけでなく性耐候性、耐熱性、冷却性なども厳しい基準が設けられているんです」。と同社スタッフ。バイクのエンジンやラジエターなどに塗装すれば表面の強化や冷却性向上にもなるそうだ。

しかし個人的には、自分で加工が楽しめるキットの方に魅力を感じる。そういった意味では同社の小型の焼き付け乾燥機も魅力だ。これを利用すれば、カーボンファイバーに熱硬化樹脂を含侵させて焼くドライカーボンの部品が自分でも作れる。オートクレーブで作るカーボン製品には及ばないとしても、工夫次第で軽く強靭、そしてカーボンファイバー特有の輝きが楽しめるドライカーボンも自分で作れる時代になったとは、ちょっと感激である。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 新型ダイハツ『ムーヴ』用エントリー車高調が早くも登場! タナベ「サステックプロCR」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る