和歌山電鐵のネコ駅長「たま」が死去

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貴志駅長の「たま」(2015年1月)。急性心不全のため6月22日に死んだ。
貴志駅長の「たま」(2015年1月)。急性心不全のため6月22日に死んだ。 全 4 枚 拡大写真

貴志川線の貴志駅(和歌山県紀の川市)で駅長を務めてきたネコ「たま」が6月22日、急性心不全のため死んだ。16歳(人間の80歳に相当)だった。社葬は28日12時30分、貴志駅で行われる。

「たま」は貴志駅前の商店が飼ってきた三毛猫。南海電気鉄道が貴志川線を運営していた頃の1999年4月29日に生まれ、同駅の利用者に親しまれてきた。2006年には両備グループの岡山電気軌道が出資する和歌山電鐵が貴志川線の運営を引き継いだが、これを機に「たま」と出会った小嶋光信両備グループ代表・和歌山電鐵社長の発案により、2007年1月5日付で貴志駅の駅長に就任した。

動物が駅長に就任したという物珍しさから、「たま」目当ての観光客が貴志駅を訪ねるようになり、貴志川線の利用者の増加にも寄与したという。こうした功績が認められ、2008年に「スーパー駅長」に昇進。2013年には社長代理に就任し、2014年からは全駅の駅長職を統括する「ウルトラ駅長」となった。

また、2009年に「たま」を車体の内外にデザインした2270系電車2275編成「たま電車」が運行を開始。翌2010年には貴志駅がネコの顔を模したデザインの駅舎に建て替えられるなど、「たま」のブランド力を活用した利用者の誘致策も行われてきた。

和歌山電鐵のネコ駅長は、他に「ニタマ」がいる。岡山市内で拾われた三毛猫で、2012年1月5日付で伊太祈曽駅(和歌山市)の駅長に就任。2014年には「スーパー駅長」に昇進している。

《草町義和》

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