曙ブレーキ工業は、スロバキア・トレンチーン市にある同社製造子会社Akebono Brake Slovakia s.r.o.(ABSK)の開所式を6月23日に実施した。
式典には、スロバキア経済産業省第一副大臣のラスチスラブ・ホバネツ氏、トレンチーン市長のリチャード・リブニーチェック氏、駐スロバキア日本大使の江川明夫氏をはじめとする来賓と、曙ブレーキ工業の信元久隆会長兼社長と役員およびABSKの社員合わせて約50名が出席した。
信元会長兼社長は、「スロバキアに曙グループの新しい製造拠点を開所できたことを大変嬉しく思う。昨年創業85周年を迎え、その記念の年に欧州事業において重要な役割を持つ製造拠点をスロバキアに設立した。100周年に向けて欧州事業の成長を期待している」と挨拶した。
なお、ABSKの量産開始は2015年8月を予定しており、当面は鋳鉄製ブレーキキャリパーの組み立てを行う。将来的には高性能車向けアルミ製ブレーキキャリパー用最新鋭生産設備を持つ重要拠点とすべく検討を進めている。
曙グループでは現在、フランス子会社Akebono Europe S.A.S.でディスクブレーキパッドを製造しており、このスロバキア拠点が加わることで欧州での一貫生産供給体制を確立し、グローバルベースでの競争力強化につなげていく。