ルノー、ブランドスローガン変更の理由は新デザインのヒットにあった

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ルノー キャプチャーカンヌ
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ルノーは同社のブランドスローガンを“RENAULT - Passion for life”に変更した。これは、ユーザーの、毎日の生活を豊かにするような魅力あふれるクルマを作るという約束の表れだという。

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なぜいまルノーはブランドスローガンを変更したのか。ルノー・ジャポン代表取締役社長の大極司氏は、「近年発売した『ルーテシア』や『キャプチャー』が世界的に大ヒットしたことにある」という。

この2台はルノーが新しく確立したデザインコンセプト、サイクルオブライフに基づいてデザインされたクルマだ。このサイクルオブライフは、人とクルマの生涯にわたるつながりを築いていくことをベースに、恋に落ちて、冒険に出る。そして、家族となり、働き、遊び、やがて知恵を得るという人の生涯を花びらで表現し、それぞれに当てはまるクルマを提案。前述の2台は恋に落ちて(ルーテシア)、冒険に出る(キャプチャー)に該当する。

このサイクルオブライフを確立したのは、ルノーデザイン部門のトップであるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏だ。氏について大極氏は、「日本で働いていたこともあり、大変日本が好きな彼と話をすると、お客様とルノーはパッションでつながっていなければならないというところで共感し合う」と話す。その例が前述のサイクルオブライフであり、また、ルノー・ジャポンが日本独自のブランドスローガンとして発信して来た“Vis Tes Passion(好きを走れ)”なのだ。

大極氏は、「ルノーはお客様とパッションでつながっているという気持ちでクルマ作りを進めており、そのデザインが世界中でヒットしたことから、ルノーはブランドスローガンの変更を決断したのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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