経済産業省が発表した2015年7-9月期(第2四半期)の鋼材需要見通しによると鋼材需要量は前年同期比3.4%減の2421万トンとなる見通し。
国内の製造部門は、自動車需要や産業機械の減少などにより減少する見通し。産業機械は、工作機械需要などは高水準が続くものの、建設機械向け需要が排ガス規制前駆け込み需要の反動により減少するため、産業機械全体でもマイナスとなる見込み。
鋼材輸出は、普通鋼がアジアでの供給過剰継続の影響などにより微減の見込み。特殊鋼は、エネルギー関連輸出が高水準だった前年との比較では減少するため、輸出全体でも減少する見込み。今期の粗鋼需要量は、2618万トン、同6.1%減を予想する。
景気は緩やかな回復基調が続いているものの、第2四半期も、高い水準にある鋼材在庫需要への対応が見込まれるとしている。