JAXA「H3ロケット」の開発状況を公表…第2段エンジン1基の形態に決定

宇宙 テクノロジー
新型基幹ロケット「H3」
新型基幹ロケット「H3」 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、文部科学省の宇宙開発利用部会で、新型基幹ロケットの開発状況を公表した。

宇宙政策委員会宇宙産業・科学技術基盤部会で今年4月、システム仕様やミッション要求などの一部改訂を含む進捗状況が適切であることが確認され、基本設計フェーズへ移行することが了承された。今後の開発計画についても妥当であるとして、開発を着実に推進していくことを確認した。

また、JAXAが6月に実施した基本設計中間確認会で、第2段エンジンの基数を含むシステム構成と、これを反映した検証計画、プロジェクト計画の妥当性について確認。その上で、新型基幹ロケットの機体形態として「第2段エンジン1基の形態が妥当」と判断した。改良型2段エンジンは、推力14トンが1基で、新型1段エンジンが推力150トンの2基/3基切替タイプ。

新型基幹ロケットは、太陽同期軌道4トン以上とし、コストをHIIAの半分となる約50億円を目指す。衛星需要の大半をシングルロンチでカバーできる静止トランスファ軌道6.5トン以上を目指す。

射場整備作業基幹はH-IIAロケットの最短が53日間だったが、複雑な液体ロケットに対して自動点検機能を取り込むなどして、新型基幹ロケットではH-IIの半分程度とする。

受注から打ち上げまでの所要期間も世界標準以上、搭載環境条件も世界標準以上を目指す。

今後の予定では、2015年度にロケットシステム仕様、地上施設設備システム仕様、打上安全監理システム仕様に基づくサブシステム、コンポーネントを設計するとともに、要素試験を実施する。

2016年度には、技術試験用供試体の製造に向けたサブシステム、コンポーネントを含む具体的な設計による図面作成や、地上設備の製造に向けた設計、要素試験の実施、技術試験用供試体の製造・一部の技術試験の実施、燃焼試験設備の工事を実施する。

《レスポンス編集部》

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