「農道のポルシェ 最終型」と大島一周道路を行く…国産RRの走りと素朴な疑問[タイムラプス]

自動車 ビジネス 国内マーケット
品川ナンバーの「農道のポルシェ」で伊豆大島を駆ける(大島空港付近)
品川ナンバーの「農道のポルシェ」で伊豆大島を駆ける(大島空港付近) 全 23 枚 拡大写真

静岡・伊豆半島と千葉・房総半島の間に挟まれた「伊豆諸島最大の島」、大島。7月初旬、レンタカーで都道208号「大島一周道路」を走ったところ、素朴な疑問と「農道のポルシェ」の楽しさを“偶然”にも体感した。

所用でレンタカーが必要だったため、大島・岡田港に到着後、地元のレンタカー店に問い合わせると、「乗用車タイプはもう予約でいっぱいで、軽のハコ型ならあるよ」という返事だった。

「仕方ない」という思いでその店に行くと、そこに待っていた白い軽ワンボックスは、スバル『サンバー』。それも、スバル製の最終版だった。

リアエンジン・リアドライブ(RR)+四輪独立懸架サスで、「農道のポルシェ」などともいわれたサンバー。キーを回すと、(3気筒ではなく)4気筒エンジンがリアゲート下付近で静かに回りだす。

広々とした室内空間をほとんど使わず、元町港から大島一周道路を南下し、大島の南端に位置する波浮港へ。アップダウンとカーブが続く道を15km、30分ほど走らせると、後輪にエンジンの荷重がかかりながら粘り強く駆動する感覚を味わえた。

大島一周道路をサンバーといっしょに走って感じたのは、その走りの違いに加えて「なんで?」という素朴な疑問。たとえば、「コンビニがひとつもない」「イオンもマクドナルドもない、FC系の店舗もない」「カーフェリーも運航されていない」「島のクルマは品川ナンバー」という具合。

その答えが見つからないまま、東海岸側の険しい道を行くと、サンバーの“独り舞台”。断崖が続く東海岸の道は、カーブや勾配も厳しく、しかも道中でクルマや自転車、歩行者とほとんど出会わない。

登り坂では後輪のトラクション、下り坂では前輪のリニアな操舵感に“違い”を感じながら「農道のポルシェ」を走らせる。驚いたのは、リアで回る4気筒エンジンの音。ルルルルルときれいに響くリズムが心地よく、エンジンブレーキで坂を下るときも、いつもと違うドライブフィールに、ドキドキした。

タイムラプスでは、元町港から都道208号大島一周道路を走り、川端康成の小説「伊豆の踊り子」の舞台となった波浮港までを収録。途中、野増漁港(右手)や間伏地層断面(左手)も見える(周辺写真23枚)。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る