ルノー・日産、シナジー効果が過去最高の38億ユーロ…2014年度

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日産自動車 カルロス・ゴーン社長兼CEO(資料画像)
日産自動車 カルロス・ゴーン社長兼CEO(資料画像) 全 1 枚 拡大写真

ルノー・日産アライアンスは7月10日、2014年度のアライアンスのシナジーが、前年の28億7000万ユーロ(約3875億円)から38億ユーロ(約5130億円)へ増加し、過去最高の効果を達成した、と発表した。

シナジーは、主にコスト削減、コスト回避、収益増によって創出される。ルノー・日産では、新たなシナジーだけを毎年カウント。同社によると、シナジー効果を明らかにすることは、ルノーと日産双方の業績目標達成の確認に役立つという。

またシナジーは、コスト効率や売上を向上させることで、世界中の顧客により価値のある車を提供することに大きく寄与。今回は、アライアンス初のコモン・モジュール・ファミリー(CMF)導入の車両に加え、昨年度の4つの主要機能統合により、シナジーが加速した購買、開発、生産分野が大きく貢献している。

ルノーと日産は、2014年4月1日に4機能を統合。両社は別会社だが、各機能は、両社共通のアライアンス副社長が統括する。この機能統合により、アライアンスは、年間シナジー額を、2009年度の15億ユーロから、2016年度までには43億ユーロまで引き上げることを目指す。

ルノー・日産アライアンスのカルロス ゴーン会長兼CEOは、「アライアンスはCMFにより、購買から車両開発、パワートレインまで、全ての主要な事業分野でシナジーを創出し続けている。また同時に、昨年度に行った両社の研究・開発、生産技術・物流、購買、人事の4つの主要な事業機能の統合により、効率性とスピードを向上させることで、シナジーの勢いを加速している」と語っている。

《森脇稔》

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