アルミ系廃棄物から水素を発生、電力への有効利用へ…NEDO

自動車 社会 社会
アルミ系廃棄物から水素を抽出し発電に利用するシステム
アルミ系廃棄物から水素を抽出し発電に利用するシステム 全 3 枚 拡大写真

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、アルハイテックが朝日印刷の協力を得て、アルミ系廃棄物から水素を発生させ発電に利用するシステムの有効性検証に着手すると発表した。

今回の実証は、リサイクルが困難だったアルミ系廃棄物から資源・エネルギーを取り出す画期的なもので、システムの実用化への目処が立ったことから実際の工場で検証に入る。装置は年内に完成させ来年から運用する。

アルハイテックが開発したシステムは、アルミ付紙パックなど、紙・アルミ・プラスチックの複合材廃棄物からパックパルパー(分離機)でパルプ成分を取り出し、残ったアルミ付プラスチックを乾留炉で加熱することでガス・オイルと高純度のアルミに分離する。分離回収したアルミを水素発生装置で特殊アルカリ溶液と反応させることで発生する水素を、発電などに有効利用する。

朝日印刷が実施する検証では、規模拡大時の運転条件を明確化するとともに、資源・エネルギー回収率向上の課題に取り組む。現存の実験機は、個々の装置が独立して稼働している状況だが、各装置が連動することが求められる。工場とも連動させられる形で運用し、経済性があり、普及が見込まれることを検証する。

システムを活用しアルミ系廃棄物900トンを処理した場合、約170万kWhの省エネ効果が期待でき、水素社会構築に向けて、水素エネルギー利用の新たな可能性拡大を目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る