プラチナ価格、欧州の自動車需要弱く安値推移…2015年1月-6月 田中貴金属

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プラチナ地金
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田中貴金属工業は、2015年1月から6月までのプラチナ地金の販売量と買取量をまとめた。プラチナの2015年1月から6月までの国内平均価格はグラムあたり4577円で、前年同期の平均価格が同4796円を約200円下回った。

2015年のプラチナ価格は、1月15日にスイス国立銀行が対ユーロ為替上限撤廃を発表すると、金価格同様に上昇。しかし、ディーゼル車需要の高い欧州において、ギリシャの政情不安などを背景にした景気先行き不透明感が強まったことで、上昇が限定的となり、1月19日には1年9か月ぶりに金価格を下回った。

2月以降、供給面では南アフリカのランド安によって安定した供給が続く中、欧州を中心に自動車需要などの実需が弱く、また中国の景気鈍化により宝飾需要も力強さに欠けたことから、緩やかに値を下げていき、6月23日には、今年の最安値であるグラムあたり4319円となった。

2015年1月から6月におけるプラチナ地金の販売量は、前年同時期(2014年1月~6月)と比べ2.2倍で、半年間で昨年1年間の販売量に迫る販売量を記録した。買取量は前年同時期と比べ51.3%減少した。

今後は、南アフリカ鉱山の生産動向や、経済成長の鈍化がみられる中国や欧州の自動車販売動向に市場の注目が集まることが予想される。

《纐纈敏也@DAYS》

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