【VW パサート 新型発表】充実の安全装備…「半自動運転の実現と言ってもいい」

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VW パサートヴァリアント R-Line
VW パサートヴァリアント R-Line 全 8 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループジャパンから発売された新型『パサート』は、現行『ゴルフ』から取り入れられたプラットフォーム「MQB」を採用している。

【画像全8枚】

MQBとは、フォルクスワーゲンの次世代プラットフォームで、開発期間の短縮や、コストの低減が可能となり、そのコストを開発費に還元出来るなど、多くのメリットを持つものである。

このMQBを採用したことにより、多くの安全技術が標準装備となった。「将来的な自動運転の基礎技術に伴う様々な最先端のアシストシステムを360度、全方位で、全てのグレードに標準装備した。国産、輸入を問わず、多くのメーカーがいまだグレードによっては、標準化を見合わせる装備がある中、大きなアドバンテージになると考えている」と話すのは、同社マーケティング本部プロダクト・マーケティング課プロダクトマネージャーの越知竜士さんだ。

その中でも特徴的な機能は、世界初の技術となる渋滞時追従支援システム、トラフィックアシストだ。これは、アダプティブクルーズコントロール(以下ACC)と、レーンキープアシストを組み合わせたシステムで、高速域のみならず渋滞時やストップアンドゴーの多い状況下でも快適に運転出来るようにする装備だ。

これまで、これら機能はそれぞれ個別で作動し、「65km/h以上の中高速域で作動可能であったが、60km/hを切るとレーンキープアシストは解除されていた」と越知さん。「これを継続作動させることにより、最終的に車が完全停車するまで、車間のみならず車線も維持していくというシステムだ」と説明する。

この結果、60km/h以下での速度域においても、ACCをオンにするとその時点でトラフィックアシストが作動する。越知さんは、「ドライバーはハンドルに手を添えていなければならないが、あらゆる速度域において、快適な半自動運転が実現したといってもいいだろう」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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