【新聞ウォッチ】東芝、140年で最大の悲劇…利益至上の強引な「チャレンジ」裏目

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

【新聞ウォッチ】東芝、140年で最大の悲劇、利益至上の強引な「チャレンジ」裏目


2015年7月22日付

●東芝歴代3社長辞任、不適切会計、田中氏,指示は否定、取締役半数8人退陣(読売・1面)

●アシモ3か国語で案内、簡単な会話可能に(読売・9面)

●スカイマークアジア国際線案、攻勢デルタ、未来戦略(朝日・11面)

●タミヤ情報10万件流出か、サーバーに不正アクセス(産経・26面)

●四駆ワゴン、VWが投入「ゴルフ」シリーズ(東京・6面)

●佐々木経団連副会長が辞任、東芝問題経済界に影(日経・5面)

●タイ自動車生産5%減、6月、輸出の停滞響く(日経・9面)

●走行車でインフラ監視、三菱電機、レーザーで変形解析(日経・12面)

●燃料電池バス導入へ、都、来年度にも、27日から実証実験(日経・31面)



ひとくちコメント

「イヤならやめろ!」というタイトルの著書は、7月14日に90歳で亡くなった京都の計測機器メーカー、堀場製作所創業オーナーの堀場雅夫さんのベストセラーだった。組織的に利益を水増ししていた不正会計問題の責任をとり、田中久雄社長、佐々木則夫副会長、西田厚聡相談役の歴代3社長を含め、取締役8人と相談役の計9人がイヤイヤ辞めさせられたのが東芝である。

きょう各紙が1面トップで「東芝歴代3社長辞任」を報じているが、無理な「チャレンジ」目標を歴代の経営トップが指示し続けてきた責任は重大である。

各紙の関連記事の見出しをチェックすると、読売は総合面で「3日で利益120億迫る」「内部統制機能せず」。さらに、経済面では「トップ対立現場に圧力、利益至上に社風変化」、社会面でも「東芝社長、背景語らず、目標過大ではない」などと、記者会見では、現場に「できない目標は要請していない」と不適切会計への深い関与は否定。往生際の悪さも伝えられている。

毎日は総合面のクローズアップでズバリ「東芝最大の危機」「経営迷走の懸念」を指摘。社会面では「第三者委指摘に反論」としている。朝日は「ブランド毀孫140年で最大」、産経も「140年の歴史で最大のダメージ」。日経は「東芝、傷ついたブランド」。

東京は「社長の一声逆らえぬ部下」「あらゆる手段で黒字化を」「全くダメ。やり直し」。さらに、社会面では「グレーな指示、あなたなら」と他人事とは思えない身につまされる街角のサラリーマンに直撃しているのが興味深い。

《福田俊之》

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