「船長」を子供がなりたい職業に...日本郵船が 飛鳥II ほか船内見学会

船舶 企業動向
子供たちに船の魅力を...飛鳥II ブリッジでの乗務員の説明にも力が入る(20日・横浜港・大さん橋国際フェリーふ頭)
子供たちに船の魅力を...飛鳥II ブリッジでの乗務員の説明にも力が入る(20日・横浜港・大さん橋国際フェリーふ頭) 全 6 枚 拡大写真

20日の海の日、横浜港大さん橋国際客船ターミナルに、豪華客船「飛鳥II」や自動車専用船「APHRODITE LEADER」(アフロディーテ・リーダー)などが集まり、事前申込みで当選した見学者などに公開され、多くの人でにぎわった。

外航船に乗船して見学できるチャンスは極めて少なく、イベントを主催した日本郵船によると「飛鳥II」と「APHRODITE LEADER」の募集に、3400人の応募が殺到した。

「ごく少人数の限られた方向けに見学を企画することはあったが、ここまで大規模に開催するのは、これまでなかった。初めての試みに大きな反響をいただき驚いています」(同社広報担当)

同日午前中の飛鳥IIの一般公開には、海洋少年団60人に加えて、当選した最年少は3歳からの見学者40人が、20人ずつのグループに分かれて参加。船首のブリッジで乗務員から船の説明を聞いたり、ゆったりとしたスイートルーム、同船唯一の畳敷きの和室などを見学した。

飛鳥IIは18日から20日までの横浜~名古屋クルーズを終えて、この日の公開後、すぐに横浜~鳥羽クルーズに向かう。寄港中のわずかな時間が公開にあてられた。

この夏、こうした船の一般公開は全国各地で開催されている。今年は20回目の「海の日」を迎えるため、政府の海洋政策本部が後押しして特別行事「海でつながるプロジェクト」となっている。

日本郵船では、こうした特別行事に協賛するほかに、同社としてこんな狙いを掲げていた。

「あこがれる職業のひとつに空の機長はあるが、海の船長というのはあまり聞かない。正直に申し上げると、子供たちに船を身近に感じてほしい。もっと仕事の魅力をあげていきたい」(前同)

国土交通省の資料によると、日本の海岸線の長さは約3万5000km。世界で6番目でオーストラリアやアメリカよりも長い。海に恵まれた国にふさわしい、海洋国家を支える人気を盛り上げたいところだ。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る