日本自動車工業会の池史彦会長は、7月23日の定例記者会見で、中国の新車販売動向について「先行き楽観できないと見ている」と、警戒感を示した。
中国の今年上期(1-6月)の新車販売は、前年同期比1.4%増と小幅な伸びにとどまり、6月までの3か月は連続してマイナスとなっている。池会長は、個人的見解と前置きし「(マンション建設などの)箱物に依存してきたが、実体経済はかなり厳しい」と指摘した。
自動車産業は「世界最大の市場を目指し各社が能力増を図ったため、生産能力は過剰。全体需要が冷え込むと過当競争に陥る。そうした負のスパイラルの兆候が出ている」と述べた。そのうえで「楽観できない」と警戒した。