米国務省の人身売買報告、マレーシアの評価引上げ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
マレーシア(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

7月27日、米国務省がまとめた人身売買に関する報告書の中で、マレーシアの取り組みへの評価が最低ランクの「ティアー3」から、上から2番目の「ティアー2」に引き上げられたことが明らかになったと、マレーメイル・オンラインが報じた。

マレーシアの他にも2003年以来最低ランクとされていたキューバも「ティアー2」に引き上げられた。「ティアー2」は人身売買の関与について今後も監視対象となることを意味するが、米国の国内法に基づき、最低評価の「ティアー3」にランク付けされた国とは米国が通商協定を結ぶことはできないため、「ティアー3」からのランクアップにより米国が主導して交渉が進められている環太平洋経済連携協定(TPP)の障壁が取り除かれたとする見方もある。

ロイター通信が7月8日、マレーシアの人身売買の取り組みに関する評価が引上げられる可能性があると報じたことを受け、米国の下院議員らがジョン・ケリー国務長官に対してマレーシアの評価を「ティアー3」に留めて置くべきとの提言をしていた。

米国務省はマレーシアの現状について、人身売買を撲滅するための最低限の水準を完全には満たしていないが努力をしていることは認めるとし、人身売買を禁ずる法律の制定や捜査活動などの努力を評価するとした。一方で、不法移民が強制労働や性的な取引に関与させられているとし依然として懸念事項は残っていると加えた。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  4. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  5. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  6. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  7. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  8. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  9. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  10. ダイハツらしさ全開!自転車以上、軽自動車未満の『ミゼットX』が楽しすぎる…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る