【スバル WRX S4 試乗】WRX STI の80%を手に入れられる2ペダルスポーツ…諸星陽一

試乗記 国産車
スバル WRX S4
スバル WRX S4 全 12 枚 拡大写真

スバルきってのハイパフォーマンスモデルである『WRX』シリーズの2ペダルバージョンが『S4』。

搭載されるエンジンは2リットルの直噴ターボで、最高出力はじつに300馬力を発生。これにスポーツリニアトロニックと呼ばれるチェーン式CVTが組み合わされる。300馬力、400Nmのエンジンと無段階変速との組み合わせは他車にはない個性的なフィーリングを実現してくれる。

アクセルペダルを踏み込むと同時に、力強い加速をはじめるWRX。エンジン回転数が上がってから速度が上がるさまはCVT然としているが、それはそれでひとつの味付け。MTほどではないが、普通のATよりはダイレクト感がある。そして、なによりシームレスな加速感がいい。まったくショックなく最高速まで加速していく特性は気持ちいいものだ。

それでも人間は普通のマニュアルシフトフィールも求める。それに対応するためWRX S4は6分割のマニュアルモードも備えている。

マイナーチェンジによって245/40R18タイヤがオプションで選べるようになったが、試乗車の「2.0 GT-S」はビルシュタインダンパーが装着され、そのタイヤの性能を余すところなく引き出している。乗り心地もそこなわれておらず、2ペダルのスポーツセダンらしい乗り味を実現していると言える。

WRX S4はWRX STIの性能を100%得ることは出来ないが、80%程度は手に入れることが可能だ。そして、かなり高いパフォーマンスを持った80%であることは間違いない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る