いすゞの第1四半期決算、過去最高更新も「出来すぎ感ある数字」

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いすゞ自動車 川原誠 取締役専務役員
いすゞ自動車 川原誠 取締役専務役員 全 4 枚 拡大写真

いすゞ自動車が8月4日に発表した2015年度第1四半期(4~6月期)連結決算は、国内販売とタイからのピックアップトラックの輸出が好調だったことや為替の円安効果もあって、売上および各段階の利益とも同四半期として過去最高を更新した。

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いすゞの川原誠取締役専務役員は同日、都内で開いた決算会見で「ちょっと出来すぎ感のある数字がでた」と総括した上で、その理由として「ひとつは為替の円安効果が計画よりもでたことと、費用の出が(見込みよりも)遅れたこと」と説明した。

いすゞの第1四半期の連結営業利益は前年同期比33%増の492億円。いすゞは上半期および通期の業績見通しを据え置いている。このため上半期の営業利益予想の750億円から第1四半期の実績を差し引くと、第2四半期の営業利益は257億円にとどまり、前年同期に対しては35%もの大幅減益を見込むことになる。

この点について川原専務は「上半期の営業利益予想の750億円を変えていないというのは最低線のレベル、若干は上振れると思っている」との見通しを示した。

一方、下半期に関しては「インドネシアとタイは上半期まで低迷が続くが、下半期には回復してくるだろうという想定で計画を組んでいた。大きくそのシナリオが崩れそう。また中近東も昨今、テロや空爆など政情に不安要素がある。そういうことも含めてまだ確定できないことがあるということで据え置いた」と述べた。

《小松哲也》

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