【ジャガー XE 試乗】パワーも燃費もイイトコ取りの240馬力仕様…諸星陽一

試乗記 輸入車
ジャガー XE ポートフォリオ
ジャガー XE ポートフォリオ 全 7 枚 拡大写真

ジャガーの新型セダン『XE』の2リットル4気筒モデルのなかで、上位となる「ポートフォリオ」は、「ピュア」や「プレステージ」よりも20%増しの240馬力仕様エンジンが搭載される。

エクステリアまわりではデュアルエキゾーストが装備される程度で、プレステージとの差は少ない。試乗車のタイヤは225/45R18が装着されていたが、タイヤとホイールの選択肢は広く、それを元にグレード差を見いだすのは難しい。インテリアでもシートのステッチなどが異なるが、その差もわずかだ。

走り出しの感覚は200馬力仕様とあまり違いを感じないが、ちょっとアクセルペダルを強く踏み込むとその力強さを感じる。200馬力は200馬力で十分と感じたが、ジャガーというクルマのキャラクターを考えれば240馬力はありだと感じる。また登り坂などでは240馬力の恩恵は確かなもの。加速感に余裕があり、操作全体に余裕が出てきて、快適になっている。

普通、パワーを上げれば燃費が下がると思うものだが、ジャガーのこの2リットルエンジンはそこが違う。ミッションも同じなら、最終減速比も同じながら、200馬力仕様のJC08モード燃費は11.8km/リットル。対して240馬力仕様のJC08モード燃費は12.5km/リットルとなっている。燃費のよさで車両本体価格の差を埋められるわけではないが、パワーがあって燃費もいいのはうれしい部分と言える。

足まわりの動きは、200馬力仕様同様にしっかりと動きつつもよくグリップするもの。試乗車には225/45R18サイズのタイヤが装着されていたが、17インチに比べて乗り心地が損なわれていることはなかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. ホンダ『レブル250 Eクラッチ』が爆売れ!? ペダルだけでシフトチェンジできる「Eクラッチ」の魅力をおさらい
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る