米国の大手自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ(以下、デルファイ)は7月30日、英国のヘラマンタイトン社を買収すると発表した。
デルファイは、もともとGMの部品製造子会社。1999年にGMから分社し、独立した企業となった。しかし、2000年代に入って経営状態が悪化。2005年10月、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。その後、経営再建を進め、2011年11月、米国ニューヨークの証券取引所に再上場を果たしている。
今回デルファイは、英国のヘラマンタイトン社を買収すると発表。同社は、電線結束バンドの製造大手。結束バンドとは、主に複数のケーブルを束ね、整える配線材料を指す。
デルファイはヘラマンタイトン社の買収に、10億7000万ポンドを投資。電装事業をグローバル規模で拡大していく。
デルファイのケビン・クラーク社長兼CEOは、「ヘラマンタイトン社の買収により、デルファイは顧客に優れたケーブルマネージメントソリューションを提供する」と述べている。