【タイ】三菱自動車は10日、1―9日にバンコクで開催された自動車、バイクの展示販売会「バンコク・インターナショナル・グランド・モーター・セール2015」でのSUV(多目的スポーツ車)新型「パジェロスポーツ」の受注台数が2200台以上に達したと発表した。
新型「パジェロスポーツ」は世界に先駆けタイに発売。タイ子会社ミツビシ・モーターズ・タイランドのタイ東部レムチャバンの工場で生産し、10月から納車する。9月末までの販売価格は113・8万―139・9万バーツ。
タイでの発売後、オーストラリア、東南アジア諸国連合(ASEAN)、中東、アフリカ、中南米、ロシアなどに順次展開し、先代モデルと同様、約90カ国で販売する計画だ。
新型「パジェロスポーツ」は2・4リットルディーゼルターボエンジンと新開発の8速AT(オートマチックトランスミッション)を組み合わせることで、先代モデルから燃費を約17%向上させ、2016年1月からタイで施行される新税制でCO2排出量の最低税区分を達成した。衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方死角警報システム、誤発進抑制制御システムといった予防安全装備も採用。
先代の「パジェロスポーツ」は2008年からタイで生産し、ロシアから販売を開始。その後、タイなどASEAN諸国、中東、アフリカ、中南米、豪州、中国などに販売地域を広げるとともに、現地生産化を進め、2015年6月末時点の累計販売台数は約40万台。