にぎわい戻るか千葉・九十九里…有料道ゼロ円化、陸側の新たな試み

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千葉外房有料道路(軽車両等30円、9月30日まで無料)
千葉外房有料道路(軽車両等30円、9月30日まで無料) 全 16 枚 拡大写真

「想い出の九十九里浜」(Mi-Ke)が流れていたころのにぎわいは戻ってくるか。千葉県道路公社は、夏季限定(7月1日~9月30日)全7路線通行料金無料化の手ごたえについて「全体の交通量は前年同時期より1.7倍増加」と伝えた。

「観光客が増えたのに加え、一般道を使う地元のドライバーが有料道に流入していると思われる」と同社。九十九里有料道路など、海水浴場にアクセスする道や海岸線を行く道路がにぎわっているという。8月初旬、自転車で千葉外房有料道路(軽車両等30円、現在無料)を走ったときも、いつもよりクルマの数が多かった。

こうした無料化は、「国の地方創生交付金などを活用した、初めての試み」(同社)で、さらなる地域活性化や観光誘致へ向けた策のひとつ。

海岸沿いの自治体も動く。鉄道がない九十九里町に今春、新たな“駅”がオープンした。片貝漁港ちかくに建てられた「海の駅 九十九里」だ。同店のスタッフは、「地元の農産物や魚介類を手軽に味わって、九十九里を満喫して」と語りかける。

また、同町の関係者は、「このあたりは、鉄道がないのに新旧の“駅”がある。海の駅から1km半ほど離れた住宅街に片貝駅という九十九里鉄道のバス停がある。大正から昭和にかけて、この地を列車が走っていた時代があった。その名残も探してみて」と話していた。

いっぽう海の駅のとなりには、階段と床だけで構成された妙な建物がある。スタッフは、この建物について「あれは『津波避難タワー』。2013年に建てられたもの。2011年、この海の駅よりも陸側まで津波が押し寄せた」と教えてくれた。海水浴客が減少するなか、陸側での新たな取り組みが試されている。

《レスポンス編集部》

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