【BMW M135i 試乗】“M”が生み出す高次元の走りと快適性の融合…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW M35i
BMW M35i 全 9 枚 拡大写真

Mモデル、しかも1シリーズベースとなれば、どれだけホットなのだろう…。そんなコチラの緊張感を見透かしたかのように、あっさりと、スムースに走り始めた。

改めておけば、このクルマがノーズの下に収めるのは3リットルの直6ツインパワーターボで、その性能は326ps/45.9kgmというもの。0-100km/hを4.9秒で走りきり、1300rpmから最大トルクをもたらすというものだ。が、普通に走らせる限り、あくまでジェントルな振るまいなのは、末っ子ながらプレミアム・ブランドBMWのエンブレムが付くだけのことはある。

けれど、ひとたびアクセルを踏み込めば“M”の素性が顔を出す。何しろアクセル操作に対するエンジンの反応が敏捷で、“シルキー”な回転フィールを保ったまま際限なく回ってくれるからだ。運転モードを切り替えればさらに切れ味が増し、走らせることに次第に熱中させられていく。エンジン回転の高まりとともに響く小気味いい排気サウンドも“聞きどころ”だ。

基本的にニュートラルステアを保つ足回りも、エンジン性能と完璧にバランスしたしつらえ。ワインディングで的確にラインがとれ、その身軽さも楽しい。一方で“コンフォート”モードなら、乗用車としても通用する快適な乗り味も提供してくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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