【新聞ウォッチ】GDP3四半期ぶりマイナス、新車販売など不振で景気足踏み

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年8月18日付

●バンコク、爆弾テロか16人死亡、日本人男性が負傷(読売・1面)

●景気回復足踏み状態、消費・輪出振るわず、GDP3期ぶりマイナス(読売・3面)

●スズキインドに上級車店、都市部中心、SUVなど販売(読売・10面)

●天津爆発死者114人、消防隊員ら70人不明(産経・1面)

●トヨタ「ランクル」に先進安全システム搭載(産経・10面).

●池袋で車暴走、5人死傷、容疑の医師逮捕(産経・27面)

●4~6月期決算番付、純利益増加額自動車・通信が上位(日経・17面)

ひとくちコメント

猛暑が続いたお盆休みが明けて、きのうは激しい雨の中,再び仕事に戻った方も多かったが、景気の雲行きがどうも怪しくなってきたようで、休み疲れが倍増した人も少なくないようだ。

内閣府が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値が、物価変動を除く実質で前期比0.4%減となり、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は1.6%減で、3四半期ぶりのマイナス成長となった。

要因は、天候不順や物価上昇で個人消費が振るわず、中国、アジアなどの海外経済の減速により輸出も低迷したことが響いたようだ。

きょうの各紙も「景気回復足踏み状態、消費・輸出振るわず」(読売)、「消費停滞、景気足踏み」(朝日)、「景気回復踊り場」(日経)などと、「足踏み」とか「踊り場」との見出しで、先導役に期待された個人消費と輸出がともに不振に陥ったことを伝えている。

読売はダイハツの軽自動車を販売する「Dモール渋谷神泉店」の店長が「個人客の動きが良くない。景気の先行きがはっきりせず、今後の動きが見えない」とため息をつくコメントを紹介。朝日は「トヨタ自動車の工場では今年3月以降、2か月ごとの減産が続く」と取り上げた。

また、東京は「アベノミックス限界」とのタイトルで「政府は『一時的』と強調するが、3・4半期ぶりのマイナス成長は、安倍政権が生命線と位置づける経済政策アベノミックスの限界を鮮明にさせつつある」と指摘。企業が海外で稼いだ利益が国内の投資や賃金に回っていないためだと分析する。

その海外でも、中国経済が減速する中、天津で起きた大規模な爆発事故の被害も拡大しており、昨夜はタイの首都バンコク中心部でも大きな爆発があった。先行きの不透明感は増すばかりだ。

《福田俊之》

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