東陽テクニカ、旧日本海軍の潜水艦発見に貢献…自律型無人潜水機と遠隔操作水中ロボット

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「GAVIA」によるサイドスキャン取得イメージ
「GAVIA」によるサイドスキャン取得イメージ 全 2 枚 拡大写真

東陽テクニカは、同社が取り扱う自律型無人潜水機と遠隔操作水中ロボットなどの海洋調査装置を使って、水深約200メートルに沈んでいる旧日本海軍の大型潜水艦「伊 402」と思われる沈没潜水艦の発見・撮影に成功した。

東陽テクニカは、日本テレビの「真相報道バンキシャ!」の取材チームが行った「伊 402」探査に協力、自律型無人潜水機、遠隔操作水中ロボットを操作、「伊 402」と思われる水中構造物のスキャニングと撮影、データ解析を行った。水深200mの同海域に沈む潜水艦24隻の中から、得られたスキャニング映像と水中撮影映像により「伊 402」をほぼ特定することができた。

調査では、ウィンディネットワークが、東洋テクニカ納入のSonic2024マルチビーム測深機を使って公開情報をもとに海没処分海域の精密な海底地形調査した。使用した「Sonic2024」は、200KHzから400KHzの超音波を扇状に下方へ発射、短時間に広域の測深を行うことができる装置で、この調査により、全部で24カ所の海底上の高まりを発見し、そのうちの1カ所が「伊402」の外形的特徴に非常に近いことを突き止めた。

また、自律型無人潜水機GAVIAを「伊 402」と思われる物体の上方を覆うように潜航させ、「伊 402」の特徴である艦載機格納筒、開閉扉、後部甲板に設置された40口径14cm単装砲などを確認、発見された海底上の高まりが「伊 402」であると確証を得た。「伊 402」が、船首と船尾の一部が破壊されているものの、ほぼ原形を保った状態で沈没していることも明らかになった。

さらに、遠隔操作水中ロボットを「伊 402」の船首部付近に降ろし、艦体上部に沿って潜航させ、「伊 402」の特徴的な構造を持つカタパルトの撮影に成功した。格納筒の開閉扉が半開状態であることや、上部木甲板の木部が朽ち鉄骨がむき出しであること、40口径14cm単装砲が原形のまま残されていることなども分かった。

《レスポンス編集部》

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