JR東日本、常磐線の帰還困難区域で除染試験を実施

鉄道 企業動向
JR水戸支社は常磐線の帰還困難区域区間の運行再開に向け除染試験施工を開始した。写真は除染試験が行われる大熊町夫沢付近の常磐線の線路(8月7日)。
JR水戸支社は常磐線の帰還困難区域区間の運行再開に向け除染試験施工を開始した。写真は除染試験が行われる大熊町夫沢付近の常磐線の線路(8月7日)。 全 1 枚 拡大写真

JR東日本水戸支社はこのほど、福島県大熊町内の常磐線の線路用地で「除染試験施工」を開始した。原発事故で不通となっている同線の再開に向け、除染計画の策定を目指す。

常磐線は福島第一原子力発電所事故により、現在も竜田~富岡~夜ノ森~大野~双葉~浪江~原ノ町間が不通となっている。このうち帰還困難区域を通る富岡~浪江間は空間線量率が最大30μSv/hとひじょうに高く、「列車運行に必要な除染や異常時のお客さま安全確保対策を完了した後、開通させる」(水戸支社)ことが考えられている。水戸支社は除染計画を取りまとめるため、除染の試験を実施することにした。

水戸支社の発表によると、除染試験施工は夜ノ森~大野~双葉間で実施。空間線量率や線路構造が異なる6カ所を選び、レール・枕木・砕石(バラスト)の撤去・復旧などを行って、その効果を確認する。実施期間は2016年3月までを予定している。

《草町義和》

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