クボタは、高い牽引力を備え、農作業のほか農作物や土木資材などの運搬用途にも適した多目的トラクタを11月からインド市場に投入すると発表した。
現地ニーズに適合したトラクタの投入により、年間需要約60万台と世界最大規模であるインドのトラクタ市場を本格的に開拓する。
新製品の多目的トラクタ『MU5501』は、高い牽引力を備え、水田・畑作作業のほか、農作物や土木資材の運搬作業など多目的な用途に使用できる。インドの排ガス規制に適合した自社製ディーゼルエンジンを搭載し、高出力で、低騒音、低振動、低燃費を実現したとしている。
オイル洩れや、早期のクラッチ摩耗に対し高い耐久性を持ち、長時間使用や多用途の厳しい作業環境にも対応する。レバー・ペダルを操作のしやすい配置にし、操作荷重も軽減したほか、全油圧パワステの採用で、オペレータが楽に操作できる。夜間の作業でも確認しやすい全照明LEDメータパネルを採用したほか、運転席の空間も広く確保した。
10月にタイの子会社サイアムクボタコーポレーションで量産を開始し、11月からインドの販売子会社を通じて販売する。将来的にはインドのほか、アジア・中南米など、新興国市場にも展開し、2018年には約1万6000台を販売する予定。