【新聞ウォッチ】スズキ新社長「脱オヤジ依存」第1弾、ソリオ 披露はチーム"鈴木"

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スズキ ソリオ 新型と鈴木俊宏社長
スズキ ソリオ 新型と鈴木俊宏社長 全 4 枚 拡大写真
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2015年8月27日付

●日生、国内外で買収攻勢、三井生命に続き、豪保険とも交渉(読売・1面)

●株7日ぶり上げ、570円高、上海は続落(読売・1面)

●「軽」大手普通車を強化、スズキ・ダイハツ高単価利益増狙う(読売・8面)

●トヨタ天津工場きょう再開(読売・8面)

●過疎地のガソリンスタンド支援本腰、撤退に歯止め多角化も図る、経産省(朝日・3面)

●その「ながら運転」違反です、自転車でケータイ・イヤホン・傘差し、上半期89件摘発(朝日・39面)

●北京の電池工場閉鎖、パナソニック1300人解雇へ(日経・14面)

●ガソリン半年ぶり安値、店頭価格136.7円、原油安が波及(日経・20面)


ひとくちコメント

スズキが、小型乗用車の『ソリオ』を5年ぶりに全面改良して発表した。6月末に父親の鈴木修会長からバトンを引き継いだ鈴木俊宏社長にとっては初めての「新車発表会」だけに、「オヤジ依存の体質」からの脱却にも注目が集まった。

きょうの読売が「軽自動車大手のスズキとダイハツ工業が、小型普通車の開発を強化している」と経済面のトップ記事で報じているように、新型ソリオは、長年父親が取り組んできた「軽のスズキ」のイメージから脱却するためにも欠かせない主力車種でもある。

俊宏社長も「中期経営計画で掲げたようにスイフトとソリオの2本柱で小型車を強化して、早期に年間10万台の販売を達成したい」と意気込んでいだ。

「脱オヤジ依存」は車種構成ばかりではない。俊宏氏は社長就任会見で「中小企業のオヤジに依存してきた体質からの脱却は1人の力ではできない。社員一丸となり、『チーム・スズキ』で達成したい」と述べていた。

その点については朝日が「脱先代手腕に注目,スズキ新社長デビュー」との見出しで、新車のことよりも俊宏社長の「デビュー戦」を「そつなくこなした」と伝えている。

その俊宏氏は社長就任後の2か月の感想を聞かれると「手応えを感じるほどの仕事をやっていないが、きょうの発表会でやっとスタート地点に立てた」と、軽妙洒脱な語り口の父親に比べると言葉の端々から謙虚さがにじみ出ていたのが印象的だった。

それにしても、新車発表会に臨んだのは俊宏社長のほか、チーフエンジニアも国内営業本部長も「鈴木」の姓。偶然の一致とは言うものの「チーム・スズキ」が「チーム・鈴木」では、オヤジ依存体質の脱却にはむしろ逆効果かも?

《福田俊之》

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