【新聞ウォッチ】「キーレス車」の落とし穴…米の所有者「危険問題」でトヨタ、ホンダ、日産など提訴

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年8月28日付

●シャープ「液晶」売却検討、Jディスプレイと交渉(読売・1面)

●「CR-Z」一部改良、ホンダ(読売・10面)

●新国立上限1550億円、冷房断念収容6.8万人、政府方針(朝日・1面)

●より軽く、時速100キロ以上、東海大が最新ソーラーカー(朝日・7面)

●ディーゼルHV初上陸、メルセデスベンツ販売開始(朝日・10面)

●鉄道トラブル続発、相互運転対応複雑に、ケーブル火災で山手線大幅遅れ(毎日・29面)

●「鍵使わぬ車は危険」米でトヨタなど提訴、「エンジン停止忘れる」(産経・10面)

●東南ア新車販売13%減、インドネシア通年予想下げ、7月(日経・9面)

●いすゞのトラック整備、伊藤忠、ミャンマーに拠点(日経・12面)

●リコール対象車、所有者どこに? タカタ問題、各社周知に苦慮、エアバッグ改修率49%(日経・39面)

ひとくちコメント

最近の車はカギを差し込んで回さなくても、ボタンを押すだけでエンジンを始動または停止する構造の「キーレス始動車」が増えている。だが、従来の操作に慣れた往年のドライバーなどは運転席に座ってから無意識にカギの穴を探したりして戸惑うことも多い。

そんな中、ボタン操作でエンジンを始動できる「キーレス車」をめぐり、米国の消費者らが日米欧などの大手自動車メーカーに損害賠償などを求める訴訟を米西部ロサンゼルスの連邦地裁に起こしたそうだ。

きょうの産経などが共同配信の記事として取り上げているが、訴状の内容は、自動車メーカーがカギを自動車に差し込まずに、ボタン操作でエンジンを回転させるようにしたことで、誤った認識を持つドライバーが駐車後に停止のボタンを押し忘れるケースを指摘。

屋内の車庫などで車が放置された場合、エンジンがかかった状態の車が一酸化炭素を排出し、それを吸い込み、負傷や死亡事故が起きる可能性があると訴えている。すでに、少なくとも13人が関連事故で亡くなっているとしている。

訴えられた自動車メーカーの中にはトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車なども含まれているという。原告は、「メーカー側はリスクを把握しながらも、安全だとして販売してきた」としており、「一定時間が経過後、自動的に停止するといった安全対策を怠った」と主張しているそうだ。

スイッチの切り忘れのような基本的な「うっかりミス」を無くすためには、ドライバーも新しいシステムを理解して注意を払う必要がある。それにしても、車のハイテク技術は日進月歩で、複雑過ぎて違和感を覚えるケースも少なくない。

《福田俊之》

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