【VW Cross up! 試乗】ヒトとは違う“心地いい系”…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW Cross up!
VW Cross up! 全 8 枚 拡大写真

VWではかつて『ゴルフ』に、本気のSUVモデル“カントリー”があった。現代の“クロスシリーズ”はよりカジュアルにSUVっぽい雰囲気を楽しむためのモデルで、現存する『ポロ』に次いで『up!』にも新たに登場した。

外観では最低地上高が標準車+10mmとなり、タイヤとホイール(専用デザイン)はシリーズ最大の16インチを装着。ほかにルーフレール、ドア部のサイドモール、シルバー塗装の前後バンパー、シルバーのミラーハウジング、下回りのプロテクター類が専用。フェンダーアーチに樹脂モールが付くのも特徴だ。連想するのはフィアット・パンダ4×4だが、ベース車のスタイルがプレーンな分、少し性格は違って見える。いい意味でファッション重視の“人とは違った『up!』”といったところか。

内装は標準車とほとんど変わらず。上級グレードに準じて、本革ステアリングホイールなどが奢られる。

走りは“心地いい系”。試乗前には16インチタイヤはどうか?と思えたが、想像以上に重さも気にならず履きこなしている。乗り味も低速から高速走行まで、標準車よりもイナシの効いたおっとりとしたものに。しっかりと手応えを残した電動パワーステアリングも安心感が高い。5速自動クラッチ方式のギヤシフトと3気筒1リットルエンジンの組み合わせは、これまでの標準車と同様。シフトタイミングを意識したアクセルワークでスムースに走らせられるタイプの“2ペダル”だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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