【VW Cross up! 試乗】ヒトとは違う“心地いい系”…島崎七生人
試乗記
輸入車

外観では最低地上高が標準車+10mmとなり、タイヤとホイール(専用デザイン)はシリーズ最大の16インチを装着。ほかにルーフレール、ドア部のサイドモール、シルバー塗装の前後バンパー、シルバーのミラーハウジング、下回りのプロテクター類が専用。フェンダーアーチに樹脂モールが付くのも特徴だ。連想するのはフィアット・パンダ4×4だが、ベース車のスタイルがプレーンな分、少し性格は違って見える。いい意味でファッション重視の“人とは違った『up!』”といったところか。
内装は標準車とほとんど変わらず。上級グレードに準じて、本革ステアリングホイールなどが奢られる。
走りは“心地いい系”。試乗前には16インチタイヤはどうか?と思えたが、想像以上に重さも気にならず履きこなしている。乗り味も低速から高速走行まで、標準車よりもイナシの効いたおっとりとしたものに。しっかりと手応えを残した電動パワーステアリングも安心感が高い。5速自動クラッチ方式のギヤシフトと3気筒1リットルエンジンの組み合わせは、これまでの標準車と同様。シフトタイミングを意識したアクセルワークでスムースに走らせられるタイプの“2ペダル”だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。