車載用センサの世界市場、2020年に3兆円を突破…矢野経済調べ

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車載用センサの世界市場規模予測
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矢野経済研究所は、車載用センサの世界市場について調査を実施。その結果を「2015 車載用センサデバイスのマーケット分析」にまとめた。

調査は、カーエレクトロニクスメーカ、半導体メーカ、電子部品メーカなどを対象に2015年4月から7月に実施。同社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによるヒアリングならびに文献調査を併用して行った。

調査結果によると、パワートレイン向けやADAS(先進運転支援システム)向けセンサの市場が堅調に増加し、2014年の車載用センサの世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は2兆2543億円(前年比26.8%増)に拡大した。制御系別内訳は、パワートレイン向けセンサが9129億円で市場全体の40.5%を占める。次いで、シャーシ/セイフティ向け6714億円(29.8%)、ボディ向け3625億円(16.1%)、ADAS向け2973億円(13.2%)、HV/EV向け102億円(0.5%)となった。

今後は、環境規制や燃費向上のために、ダウンサイジングエンジンの採用、トランスミッションの多段化が進展し、パワートレイン向けセンサの需要は拡大。さらに、日本、米国、欧州および中国市場におけるADASの普及拡大が期待されるために、車載用センサの世界市場は、2014年から2020年までの年平均成長率(CAGR)が5.7%で成長し、2020年の同市場規模は3兆1487億円に達すると予測する。

また、ADASの検知精度向上、多機能化のために、複数個のセンサを搭載するセンサフュージョンが中心になり、今後は車両1台あたりに搭載されるADAS向けセンサの数量も増加。2014年から2020年までのADAS向けセンサ世界市場のCAGRは20.5%で成長し、2020年の同市場規模は9094億円に達すると予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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