国交省、フェリーの火災対策を検討へ

船舶 行政
さんふらわあ(参考画像)
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国土交通省は、商船三井フェリーの運航するフェリーで火災が発生した事件を受けてフェリーの火災対策を検討すると発表した。

7月31日、苫小牧沖で商船三井フェリーが運航するフェリー「さんふらわあ だいせつ」の車両甲板で火災が発生した。国交省海事局では、事故発生から特別監査を実施、船員からの聞取り、船内火災現場を確認した。

出火原因や火元はまだ明らかになっていないが、特別監査の結果を公表した。それによると、火災探知機による警報を受けて乗組員が直ちに火災現場に向かい、冷凍車に装備していた冷凍機カバーのスリットとその上部からの炎を確認した。当初、火勢もさほど強くなく、乗組員は迅速に消火器を用いて冷凍機のスリットから消火剤を注入することを試みたが、冷凍機のカバーに阻まれて燃えている箇所に直接、消火剤をかけることができなかった。

その後、消火ホースによる消火を開始したものの、積みつけられた車両の間隔が狭く、燃えている箇所に有効に水がかかる位置から放水できなかった。水噴霧装置での消火も開始したが、火勢を押さえることはできなかった。また、黒煙が立ちこめ照明も消えたことから、消火を断念した。

これら消火活動を実施したものの、有効に機能しなかったことから、火災・消防に関する専門家などから構成する「フェリー火災対策検討委員会」を設置し、フェリーにおける火災対策を検討することにした。

1回目の委員会は9月中に開催する予定。

《レスポンス編集部》

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