【VW ゴルフ オールトラック 試乗】走りの安心感、実用性の高さは最上級…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW ゴルフ オールトラック
VW ゴルフ オールトラック 全 9 枚 拡大写真

スポーティネスを突き詰めた「R」を試乗後、コチラの「オールトラック」に乗り換えて、『ゴルフ ヴァリアント』のカバレッジの広さをいやおうなしに実感した。

ロードクリアランスが標準車より25mm高い「オールトラック」は、一気に多目的車の趣も強めた。見晴らしが格段によくなったと感じる運転席は、たとえば国産ミニバンから乗り換えても違和感がないのでは? と思えるほど。言い換えると“実用は犠牲にしたくないが扱いやすいクルマが欲しい”と考えるユーザーには最適だ、ということだ。ちなみに605~1620リットルの容量のラゲッジスペースは標準車と変わらず、使い勝手は定評あるヴァリアントとのものだ。

走りも心強い。搭載エンジンは1.8リットル(180ps/280Nm)と今や余裕十分のユニットだから、6速DSGの変速も無理がなく、クルマをスムースに走らせる。100km/hは6速で2000rpm少々だから快適性も高い。

快適性でいえば、シートヒーターを始め、欲しい装備の充実度の高さも嬉しいところ。

乗り味は、ごく低速で“引き締まった感”があるが、走り出せば、なめらかな『ゴルフ』そのものの味わい。ワインディングを含め、高くなった車高は意識しない。

それと「ドライビングプロファイル」のモードに“オフロード”が設定されるのも見逃せない。30km/h以下の下り急坂で車速を一定に保ってくれたり(ヒルディセントコントロール)、アクセルペダルの特性が切り替わったり…と、本格SUV並の機能が盛り込まれている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  2. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  3. スポーティだけど“eバイク”じゃない!? ヤマハの新型『PAS CRAIG』に乗ってわかったブレない"ちょうど良さ"
  4. その差は歴然!? 見た目は同じでもカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912 ll → lll の進化は凄かった
  5. BMW『X3』新型、プロトタイプの写真を公開
  6. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  7. 取り付けは約10秒、カーメイトが「ワイドリアビューミラー」発売…ジムニー、ランクル、ヤリスなどの純正ミラー用
  8. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  9. JAOSがトヨタ『ランドクルーザー250』用各種カスタマイズパーツをリリース
  10. 「2024年問題」に三菱ふそうと警察庁が動いた…新聞ウォッチ土曜エディション
ランキングをもっと見る