太陽観測ロケット実験「CLASP」が打ち上げ成功

宇宙 テクノロジー
太陽観測ロケット実験CLASP (参考画像)
太陽観測ロケット実験CLASP (参考画像) 全 1 枚 拡大写真

国立天文台は、太陽観測ロケット実験「CLASP」が日本時間9月4日午前2時1分、米国ニューメキシコ州ホワイトサンズの実験場からの打ち上げに成功したと発表した。

CLASPは、ロケットにライマンα線という、大気に吸収される光で観測する装置を載せて大気圏の外まで飛ばし、落ちてくるわずかな時間に太陽を観測する実験。

CLASPの目的は、太陽コロナ(上層大気)が太陽表面より温度が高いのはなぜかを探るため、コロナと表面の間の薄い大気の層である彩層の磁場を測ることにある。

これを測定するためには、太陽観測衛星「ひので」が測定する太陽表面の磁場よりも彩層の磁場は弱く、これまでとは異なる新しい原理を用いて測定する必要がある。新しい原理を用いて測定するための理論的検証を、スペインやノルウェーの研究者の協力を得て行い、米国やフランスとの国際協力によってCLASPが開発された。

今後、得られたデータを詳細に解析し、太陽の彩層の磁場の情報を得ていく。

《レスポンス編集部》

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