ビー・エム・ダブリューは9月8日、SUVタイプのプラグインハイブリッドモデル『X5 xDrive40e』の受注を開始したと発表した。価格は927万~993万円で、納車は12月以降を予定している。
xDrive40eの導入でX5はガソリン、クリーンディーゼルとともに3つのパワートレインが揃うことになる。また価格に関してはアダプティブLEDヘッドライトやセルフレべリングリアサスペンションなどを標準装備したことにより、これらがオプションとなっているクリーンディーゼルモデルに追加装備した場合の価格を比較すると、スタンダードグレードで約2万円割安になっているという。
xDrive40eの開発責任者を務める独BWMのゲルハルト・ティール氏は9月8日、都内で開かれた発表会の席上、報道陣に対し「BMWではテクノロジーによってではなく、パフォーマンスレベルによって価格帯を設定している」とした上で、「プラグインハイブリッドモデルもパフォーマンスレベルが同等の、他のパワートレインモデルと同じ価格帯にするという意図的、戦略的な価格設定になっている」と強調した。
さらに「これが可能になるのはモジュラーシステムを採用しているためで、これにより価格を下げてもボリュームを稼げると考えている」とも説明。
また「コストに大きく影響する高電圧バッテリーに関しては、ユーザーにとって必要な容量だけ、多すぎない、最適なレベルのバッテリーを搭載することに力を注いでいる。もちろん十分な量は必要だが、多すぎれば無駄な重量、無駄な投資になってしまうからだ。つまり会社から自宅に帰ってきた時にバッテリーがエンプティな状態まで使い切るというのが最適」との考えを披露した。