【リコール】三菱ふそう スーパーグレート 1万2000台、動力伝達装置に不具合

自動車 ビジネス 国内マーケット
三菱ふそう スーパーグレート(参考画像)
三菱ふそう スーパーグレート(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

三菱ふそうトラック・バスは9月10日、大型トラック『ふそう スーパーグレート』の12 段機械式自動変速機搭載モデルの動力伝達装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、三菱ふそう『ふそう スーパーグレート』1車種で、2007年12月28日から2015年8月31日までに製造された計1万2104台。

不具合は、エアの供給を制御するサプライバルブ、変速制御系のエア圧低下を検知する低圧スイッチ、トランスミッション制御プログラムの3か所。

サプライバルブの耐久性が不足しているため、制御圧の基準値を外れるものがある。そのため、トランスミッションの制御系に十分なエアが供給されずにシフト不良が生じる場合があり、最悪の場合、路上故障に至るおそれがある。但し、エア圧が十分な状態で運行を始めれば、シフト不良は生じない。不具合は165件発生している。

改善措置として、全車両、サプライバルブを対策品に交換する。また、全ユーザに対し、運行前のエア圧確認とサプライバルブの定期点検の重要性についての注意喚起を行う。

低圧スイッチについては、作動領域の設定が不適切なため、エア圧低下の警報が遅れる場合がある。不具合は発生していない。

改善措置として、全車両、低圧スイッチを対策品に交換する。

トランスミッション制御プログラムについては、当該プログラムが不適切なため、トランスミッション制御の警告灯が点灯してシフト不良が生じるおそれがある。なお、シフト不良が生じてもリセット操作によってシフト不良は解消するため、路上故障には至らない。不具合が97件発生している。

改善措置として、トランスミッション制御プログラムを対策プログラムに書換える。なお、制御プログラム書換え用ツールの準備に時間を要するため、当該ツールが間に合わなかった場合は、ECU本体を交換する。また、対策プログラムに適応しない INOMAT-II ECU を搭載している車両は、当該ECUを対策プログラムに適応するECUに交換する。さらに、シフト不良が発生した場合の復帰方法について、コーションラベルをシフトレバー前方のコンソールボックス付近に貼付ける。

いずれも事故は発生していない。市場からの情報により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る