【メルセデスベンツ S300h 発表】“強さを掛け合わせた”ディーゼルハイブリッドの魅力とは

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メルセデスベンツ S300h
メルセデスベンツ S300h 全 8 枚 拡大写真

メルセデスベンツ『Sクラス』のエントリーグレードとして投入されたディーゼルハイブリッド『S300h』の価格は998万円である。

通常エントリーグレードは価格を抑えるために、気筒数、あるいは排気量の少ないガソリンエンジンで、かつ、装備を落とした設定になる。ディーゼルとガソリンエンジンとを比較すると、ガソリンエンジンの方が安価であるのが通例だ。しかし、今回はディーゼルハイブリッドがエントリーグレードとして設定された。その理由について、メルセデス・ベンツ日本営業企画部商品企画1課の渡辺彬さんは、「インパクトを与えるということと同時に、4気筒というエンジンの気筒数も関係する」という。

つまり、「S400hはV6で、(ディーゼルではあるが4気筒エンジンなのに)それよりも高く値付けをしてしまうと、値段からくるインパクトが弱まってしまうだろう」と説明した。

また、ディーゼルの特性のひとつに出足の力強さがある。そして、電気モーターは0km/hからスタートした瞬間に最大トルクが発揮できる。この特性を掛け合わせるので、「弱いところを補完し合うのではなく、強いところ同士を高め合う組み合わせだ。それがディーゼルハイブリッドの魅力だと思っている」と渡辺さん。「ガソリンとハイブリッドの組み合わせは弱いところを補完し合って高め合うという考え方だが、ディーゼルとハイブリッドは強いところをさらに伸ばすという新しい思想を持った一台。それが今回のポイントだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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