足まわりにこだわったハーレー「アイアン883」…日本人デザイナーの狙いは

モーターサイクル 新型車
Harley-Davidson Motor Companyで唯一の日本人デザイナー、ダイス・ナガオ氏。
Harley-Davidson Motor Companyで唯一の日本人デザイナー、ダイス・ナガオ氏。 全 17 枚 拡大写真

2016年モデルでリフレッシュされた『XL883N アイアン883』。これをデザインしたのは、来日中のダイス・ナガオ氏だ。

【画像全17枚】

ダイス氏はアメリカ・ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソン本社に勤務する唯一の日本人。ウイリー・G・ダビッドソン・デザインスタジオのシニアデザイナーとして、ニューモデルの製作などに関わっている。

まずは今回のニュー・アイアン883、こだわりのポイントを聞いてみた。

「足まわりです。アイアンに13本スポークはないなって、ずっと思っていました。9本スポークのキャストホイールを新たに開発し、採用しています」
(注:2015年モデルまでのアイアン883は、前後ホイールのスポークを13本としていた)

「サスペンションとフロントブレーキは改善しなければと思い、グレードアップしました。オートバイは格好だけでなく、スポーティに走らなくちゃダメだって僕は思っています」

たしかに走りは飛躍的に良くなっている。前後サスがしっかり踏ん張り、ホイールが軽くなったことでハンドリングにも軽快感が生まれた。フロントブレーキの効きやタッチも向上している。

タックロールとなったシートについては、「フォルムやクッション厚をそのままに、座り心地とホールド性を上げました。感触はまるで違いますよ」。

タンクグラフィックも一新されたが、ここもダイス氏はこだわった。

「これまでのスポーツスターにはなかったイーグル&シールドをあえて使いました。アメリカングラフィックといえる伝統みたいなものを入れたかったのです」

ダイス氏は今後のプランについて「いまは具体的なことは言えませんが、まだまだやっていますよ」と述べる。あっと驚くニューモデル、あるいはリニューアルがダイス氏の手によって今後またリリースされるかもしれない。楽しみは尽きない。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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