【スバル クロスオーバー7 試乗】醸し出す「わきまえた大人の雰囲気」…島崎七生人

試乗記 国産車
スバル エクシーガ クロスオーバー7 2.5i EyeSight
スバル エクシーガ クロスオーバー7 2.5i EyeSight 全 8 枚 拡大写真

カタログには『エクシーガ』の名が小さく残る。けれど、じっくりと付き合うほどに、このクルマの“弁(わきま)えた大人の雰囲気”がジワジワと気に入った。かなり秀逸なファミリーカーに思えたのだった。

外観スタイルはいい。フロントグリルはベース車のマスクに取ってつけた感がまったくなく、上品で落ち着いた佇まいになっている。最低地上高を170mmを確保した全体のフォルムも、スポーティさより上品さが先に立つ。スーパーの駐車場に停めても、いかにもアウトドア派ですね…といった主張が強過ぎないのがいい。

室内空間は3列シートだけあり明るく広々感がある。立ったAピラーやフードが視界に入ることが運転のしやすさに繋がっている。それと、インパネまわりは前世代のモデルがベースだが、現行世代(インプレッサなど)で助手席側インパネ内部付近から聞こえる“最小でも耳につく空調ブロワの音”が、コチラではしない。そういったこともさり気なく上質感につながっている。

走りは全体が穏やか。とくに乗り心地はどの領域でもサスペンションのストロークがタップリと感じられて心地いい。3列シート車…と連想するより回頭性も自然で、街中でも扱いやすい。そしてAWDで保証され、コーナリング時の安定感も十分。

2.5リットルエンジンは、排気量に見合った余裕が光る。カタログ燃費は13.2km/リットルだが、街中、高速織り交ぜて普通に走って、今回は10km/リットルを少し超える程度の消費率だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る