富士周辺でクラシックカーラリー開催…温もり感じる手作りイベント

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ホンダ S500
ホンダ S500 全 16 枚 拡大写真

9月12日から14日にかけて、富士山や河口湖(山梨県南都留郡)を基点にしたクラシックカーラリー、「富士マウンテンラリー2015」が開催された。主催は富士マウンテンラリー実行委員会。

1969年までに生産された車両に参加資格のあるこのイベントに、今年は34台がエントリー。そのうち戦前車が8台も参加した。

12日は富士山周辺を周回する約260kmのコースを走行。快晴に恵まれた当日は、時々見える富士山を眺めつつ、特にオープンモデルのエントラントは日焼けをしながら、素晴らしいワインディングロードを楽しんだようだ。

翌13日は、河口湖から山梨県甲府市へ向かい、昇仙峡(山梨県甲府市)や笛吹川フルーツ公園(山梨県山梨市)などを走るこの日も260km強のコースで、雨、晴れ、曇りとめまぐるしく変化する天候の中、これもまた楽しみと、参加者は皆笑顔でイベントをエンジョイ。両日ともコース途中に計測競技などが組み込まれており、それらの結果を最終日の14日に発表、表彰式を行い終了となった。

クラシックカーイベントの多くはイベント会社に依頼をしたり、あるいは、計測に関しては外注する場合がほとんど。しかし、このイベントはそのほとんどを大会会長の平野喜正氏とその友、知人、そして家族によるいわば手作りのイベントだ。平野氏はこれまで数多くのクラシックカーイベントに出場しており、その経験を活かして、「他でやらないことやろう」という方針のもと運営しているという。

今回も“IMPS”と呼ばれる位置情報サービスを真っ先に取り入れ、走行中のエントラントの現在位置を把握。その先々で行われる計測やスタンプポイントなどを遅滞なく行えるように気を配った。また、スタンプポイントを通過する際に押されたスタンプシートはゴールと共に回収されて手元には戻らないが、終了後、イベント中に撮影した写真とともに額装し、エントラントにプレゼントするという参加者に嬉しいアイデアも盛り込まれた。

今回優勝したエントラントは、国内外のクラシックカーイベントに積極的に参加しているご夫婦。表彰式で優勝のコメントを求められ、運営スタッフへのねぎらいの言葉の後「何よりも一番感謝したいのは、平野氏のこのイベントをサポートした理解のある奥様だ」と述べたように、いわば平野氏ファミリーの温かさあふれたイベントなのであった。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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