三菱重工、下関造船所に航空機工場が完成…ボーイング787向け複合材主翼の補強用部材を増産

航空 企業動向
ボーイング 787(参考画像)
ボーイング 787(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

三菱重工業は、ボーイングの中型ジェット旅客機「787」向け複合材主翼の生産能力を増強するため、下関造船所(山口県下関市)で進めてきた航空機工場建物の拡張工事が完成し、9月16日に竣工式を開催した。

ボーイングが787の生産機数を、現状の月産10機から今後14機に拡大するのに対応するため、航空機工場を新設した。

今回の拡張工事は、2006年から下関造船所の大和町工場内にある航空機工場で稼働している主翼に組み込まれる補強用部材のストリンガー(縦通材)の生産能力を増強するためのもの。複合材を積層した後に高温高圧で焼き固めるオートクレーブ(複合材硬化炉)や部品加工用の切断装置などを順次稼働させていく予定。

航空機工場で生産するストリンガーは、名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場(名古屋市港区)に輸送され、これらを取り付けて主翼構造体を組み立て、ボーイング向けに出荷する。

三菱重工は、787の複合材主翼の生産を当初から担当し、2007年5月に初出荷して以来、生産は順調に推移している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る