自工会、秋の交通安全キャンペーンを展開…地域対策を静岡県で実施

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日本自動車工業会は、9月21日から12月31日までの間、政府の実施する秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2015年秋季交通安全キャンペーン」を実施する。

交通事故死者数は14年連続で減少しているものの、年間71万人を超える人が交通事故により死傷している。自工会では、交通事故が国民生活の身近な問題であることを踏まえ、車両安全対策に取り組むとともに、交通安全活動の一環として秋季交通安全キャンペーンの実施によって安全な交通社会の実現に寄与する方針。

交通事故死者数のうち、高齢者の死者数は2193人。前年比110人減少したものの、死者数のうち高齢者の死者数が占める割合は53.3%と過去最高となり、高齢者に対する交通安全対策が引き続き大きな課題となっている。

このため、「高齢歩行者の死亡事故低減」を主とする秋季交通安全キャンペーンを全国的に展開していくとともに、2012年から始めた地域と連携した交通安全啓発活動の一環として、昨年に引き続き静岡県と連携した取り組みを進めていく。

交通安全キャンペーンでは、秋から年末にかけて夕暮れ時、高齢者の歩行中の死者が増加することから、ドライバーに対し、歩行中の高齢者の交通死亡事故低減のため、夕方早めのヘッドライト点灯を呼び掛ける。高齢者には、反射材を着用するよう呼び掛ける。二輪ライダーに対しては、あごひもをしっかり締めるなど、ヘルメットの正しい着用を呼び掛ける。

具体的な取り組みとしては、有名キャラクター「ぼのぼの」を活用した「早めのライトオン/反射材活用」に関するアニメーション動画をYouTubeに配信して理解促進を図る。人気子役「エヴァちゃん」を起用し、日没前の夕方の時間帯、乗車中のドライバーに対し、AMラジオの20秒CMで「夕方早めのヘッドライト点灯」を呼び掛ける。

特に高齢者事故が多い千葉県の幼稚園や保育園で「自発光式反射材」を配布し、園児から祖母、祖父らにプレゼントしてもらい、着用に繋げていく。

静岡県で実施する地域対策では、SBS静岡放送のミニ番組に静岡県、静岡県警、交通安全協会の出演協力を得て、交通安全を訴えるほか、SBS静岡放送で、「トワイライト・オン・キャンペーン」と題して「夕方早めのライトオン」を呼び掛ける。高齢者ドライバーに運転能力を自覚させ、安全運転への心掛けを促すために開発したリーフレットとステッカーを、静岡県が主催する講習会の場で活用してもらうことで、高齢ドライバーの交通事故防止を図る。

《レスポンス編集部》

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