【アウディ TT 試乗】再現された、初代の世界観…島崎七生人

試乗記 輸入車
アウディTTクーペ 2.0TFSI quattro
アウディTTクーペ 2.0TFSI quattro 全 8 枚 拡大写真

実際にステアリングを握るまで、実は「こんな代り映えのしないフルチェンジでいいのか!?」と思っていた。が、いざ走らせてみると、納得させられた。世界観を変えないことこそ、『TT』のコンセプトだ…と肌で感じさせられたからだ。

【画像全8枚】

再び初代のあのピントのシャープさが戻ってきたというべきか。ことにスタイルは、初代のあのクッキリと毅然とした空気感が蘇った気がする。全長と全幅がマイナス10mmなのに対しホイールベースは+40mm。スタンスのいい足元が、コンパクトで引き締まった姿を引き立てる。

タイトだが前席頭上の実質的な空間をキチンと確保した室内空間は、これぞTTの世界。インパネ上面の幾何学シボだけ、オーソドックスな“革シボ”でもよかった気もするが、低く、シートに座った瞬間にクルマがカラダに馴染む。Aピラーが手前に引かれた『TT』ならではのレイアウトも健在。バッグ置き場が相応しい後席スペースも変わらない。

水を得た魚、またはミズスマシのような走りも、初代をたっぷりと思い起こさせてくれる。ロードスターより車重が100kg軽いこともあり、ステアリング操作に対してクルマの動きが非常に素直で、軽快感、スムースさが光る。乗り心地も角のまるい快適さで、フラットさも十分なもの。2リットルターボ(230ps/37.7kgm)+6速Sトロニックは、運転のしかた次第で穏やかにも、パンチを効かせた走りにも対応。「アウディドライブセレクト」を“ダイナミック”に切り替えると、エンジン特性と排気音、操舵感が変わり、スポーツカー度がさらに高まる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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